近況報告

テレビのない我が家は、そのおかげかまあまあ心静かに過ごしています。
時々、出先などでテレビを見かけると、その報道の大きさに驚きます。
こんな小さな町でさえ、学校は休校中、外出も自粛。

私の暮らしはこれまでとほとんど変わりません。
3月いっぱいで勤めの仕事が終了し、4月からは本当に農家になりました。
出勤する、という行為がなくなったので、毎日、家と畑にいます。
畑は風が通り抜けて、静かな気持ちで、風に触れ、土に触れ、水に触れる。
ロケットストーブでお湯を沸かして、ハウスでコーヒーを飲んで。
ありがとうございます。私の静かな暮らし。

先日、知人に会い、やはりこの時世の話に。
「変化に適応できないものは死んでいくしね。ウイルスもそうだし。」と知人が言ったこと。
そうだと思った。
この流れで、このまま私たちの暮らしは大きく変わりそうだ。
言い方が適当かわからないけれど、淘汰されるものは少なくないのじゃないかな。
「輸入が減るから農家は儲かるよ」という声もあれば、「野菜の売り先が減って農家が困っている」という
声もある。まぁ、どちらもあるんだろう。

私の暮らしには、雨風しのげる場所があって自然がある。自然があれば飢えることはない。飢えなければなんとかできる。
お金がどれだけあっても、物がなければ買えないのだから。
マスクとかみたいに。
お金がなくても時間と頭と手を使えば、案外色々できる。

今日はサボテンの植え替えをした。もうそんな季節。
うちにいるのは金晃丸と紅小町。まだまだ小さい。とてもかわいらしい。

昨日までダウン着て作業してたのに、今日は半袖。春はいつもダイナミックにやってくる。
春の石鹸はいつも自由に作るのだけど、今年の春の石鹸はすっきりとしたローズマリーが強めの香り。
東京で勤めていた頃、ローズマリーがたくさん植えてある道があって、雨が降るとあたりにローズマリーの香りが
ひろがって、香りにぶつかると静かな気持ちになった。この春はそんなことを思い出した。
なんでもないことをふと思い出すのが、生きてるってことなのだなといつも思う。


2020年4月



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